2025年1月中旬、今年度4回目の園内スタッフ研修を開催しました。今回の研修のねらいは下記の2点。
SORAで育つ子どもの姿を想像する
大人(保育者)の役割について考える
まずは、個々のスタッフが保育で大切にしていることを持ち寄り、そこから見えてくるSORAで育った子どもたちの姿を想像し言葉にしていく作業を3~4人のグループワークで行いました。
個々で大切にしていることとして挙がったことは、
- 安心安全であること。
- ワワクワクする気持ちや冒険心。
- 子どもの声も大人の声も丁寧に聴くこと。
- 生活の場であること(日常と非日常)。
- 自分も相手も大切にしながらフェアな関係性を築けるように。
- その場で感じたことや気持ちを大切にする。
- 自分に正直でいること。
- 子どもの気持ちになってみること。
- 朝の受け入れを丁寧に。
- 丁寧な言葉でゆっくりわかりやすく語りかけること。
- 新しい発見を楽しむ、などなど。
具体的な行動や子どもへの関わり方の他、意識や心がけていることなど様々でしたが、そこから見えてくる子どもの姿には共通するものも多く、同じ思い(願い)を持って日々の保育にあたっていることを再確認する機会にもなりました。
各グループで出てきた『SORAで育つ子どもたちの姿』を表す言葉をみんなで共有し、それらをまとめていく過程で出てきたのは、
- 自尊心/他尊心
自分を大切にする気持ち、そのままの自分を認め尊い存在だと感じること/他者を認め尊重する気持ち - 想像力/創造力
現実には起きていないことや見えないものを思い描きイメージする力/新しいアイデアや解決策を生み出す力 - 切り拓く力
どんな困難にも立ち向かうことのできる強さと柔軟性
これらを持った人へと育つSORAの子どもたちを思い描くことができました。
そしてそれらは、園の基本理念や保育方針にも通づるものであることがわかりました。
SORAの基本理念
一人一人が違いを認め合い、誰もが安心して自分らしく生きる社会を創造する
保育方針
自分を信じ、仲間を信じる心を育む
違いを知り、尊重し合える仲間との関係を育む
多様な人や自然との触れ合いを通し豊かな感性を育む
次に行ったワークは、出てきた『SORAで育つ子どもたちの姿』と自分自身を照らし合わせてみるということ。先に挙げた3つの姿が今の自分にはどの程度あるだろうか。どんな時にそれを感じるか。まずは個別に自分自身を見つめる時間、そして近くにいる人とペアになり自分が感じていることを共有しフィードバックをもらう時間となりました。
3つの姿が自分にもあると感じている人もいれば、あまりないな、まだまだ足りないなと感じている人もいて様々でしたが、なければいけないということではなく、今の自分がどうかに目を向けて、まずは自分を知ること。そして、子どもと一緒に自分自身にもそれらの力が育っていくよう日々を過ごしていくことを確認しました。
今回の研修のねらいや内容は、6年前開園初年度の終わりに行ったスタッフ研修とほぼ同じものでした。今見えているものを『SORAらしさ』というのであれば、それは、‟子どもにとってより良い環境を追求し、柔軟に創意工夫できる保育“と言えるのかなと感じています。
そんなSORAらしさが見えてきた今だからこそ、あらためて『SORAで育つ子どもの姿』を想像することで、保育がさらに深まっていくと考えました。
最後にこの6年間のふりかえりと今年度新たに始めた小学生プログラム『森と自然のこどもリトリート』の活動報告を行って、約4時間のスタッフ研修を終えました。
Text :藤本尚子(なおけった)