今年の節分は2月2日でしたが、週明けに園でも豆まきをしました。
作った鬼のお面をつけて意気揚々と散歩に出発。いつもの公園に到着すると「オニはそとー!」と豆まきごっこが始まりました。
鬼のお面を見せ合って「これでオニごっこしたらどう?」そんなことを言いながら遊んでいると……。
遠くに本物(?)の赤オニと青オニを発見!
子どもたちの表情が固まり、しばらく時が止まったような状態に。
そして、慌てて後退り保育者を探してしがみつく子、新聞紙で作った豆を手に取り果敢に鬼に立ち向かう子、がんばって立ち向かおうとするものの怖くて動けない子、と様々です。
鬼の声を聞いて、「わかった!◯◯(保育者の名前)でしょ!」と、すぐに保育者だと気付いた子もいたようですが、それでも近寄れずにいます。
鬼の面をつけているだけで、いつもの保育者とは違うと感じ、怖いことには変わりないようです。
子どもが感じる世界は不思議です。いつも一緒に過ごしている保育者でも、お面一つで別のものになってしまう。
それでも、歳を重ねるうちに、保育者がお面を付けているだけだから怖くないと感じるようになります。
目に見えるものをそのままに信じて、本気で怖がることができるのはほんの短い間、今だけです。
子どもが何かに怖がった時、そばにいる信頼できる人を探して守ってもらおうとします。
怖くて仕方がない時、守ってくれる人がいること。それは子どもにとって、大きな安心に繋がります。
なかなか子どもが思い通りに動いてくれない時、つい「オニが来るから早くしなさい」「オニが見てるからいい子にしなさい」と、便利に使ってしまいたくなることもありますよね。
でも、子どもたちが怖がるものを便利に使い、恐怖心を煽るのではなく、怖い時にも近くにいる誰かが助けてくれる。
そんな安心感を伝えることもできる機会になるといいなと思っています。