保育園をハブとして、子ども、保護者、保育者が関係性を紡ぐ中で、境界線を越えて広がるように、様々なことが湧き起こっている。
保護者の方がピラティスのインストラクターにキャリアチェンジ。
興味を持った保育スタッフが、保護者に依頼をし、月に一度、園で保育スタッフ向けにピラティス教室を開催することに。「体がポカポカして気持ちいい」とスタッフ。保育者の体のメンテナンスに保護者が一役担っている。
『ゆるりと語る会』として、保育の学び合いの会を企画したスタッフ。
勤務後に関心あるスタッフが集い、様々なテーマや保育で感じた疑問などを持ち寄り、深堀りする対話の場。数か月に1度、2年間継続してきた学び場。
「色々な考えに触れる中で、違う意見も面白いなと感じられるように変わっていった」と参加したスタッフの感想。
そして、それぞれ企画したスタッフは、キャリアアップの機会が訪れ、SORAを離れることになったが、その想いは他のスタッフに引き継がれ、継続して場が開かれている。
園を離れたスタッフも一緒に参加し、保育の情報交換や自分たちの保育の振り返りの機会としても大切な時間となりつつある。
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プロスポーツチームのチアリーダーとして活躍した保護者。現在は地域で子どもたちのチアチームを立ち上げている。
先日開催したオープンデイの中で、チアリーダーの体験会を開催。在園児が参加し、ダンスを通して自己を表現することを楽しんだ。
普段見ることのできないママのコーチ姿が素敵だったという周囲の保護者からの声。
昨年末のこと。退園するご家族が、保育活動の中で“自分の好きなこと”をワークショップとして企画。
布を好きに切り張りして、オリジナルのバンダナを制作。感性の赴くままに、自由に想像したり、表現することを子どもも保育者も没頭する時間を過ごした。
保育園を開園するとき、スタッフ、子ども、保護者、地域のひとがゆるやかに繋がりながら、ともにつくる保育園であったらいいなと考えていた。
『創業者2人の保育園』から『みんなでつくる保育園』へ。
今大きく歩みが進んでいる。
そんな歩みがとても嬉しい。
(text by 柴山 和代)