(ラーニング・ストーリーより)
散歩でよく行くプレイパークは、子どもたちが自分の責任で自由に遊ぶことのできる場所。水を流したり、時には焚火も楽しんだりと、いつもより少しダイナミックに楽しむことができます。
この日Мちゃんの目に留まったのは、小さな穴のあいている一つのバケツ。水を入れると、穴からチョロチョロと水が流れ出し、持って歩いて、地面に水が落ちた跡ができていくのを楽しんでいました。
ふと近くにあった三輪車のサドルにバケツを乗せると、押し手を握って広場を歩きだしました。まるで、赤ちゃんをバギーに乗せて散歩しているお母さんのようだったので、「Мちゃん、お散歩ですか?」と私が声をかけると、すっかりその気になって水の入ったバケツを赤ちゃんのように見立てて遊びだしました。
そして、「あ~、おしっこ出ちゃった。」と笑って、慌ててカップを持ってくると、バケツからこぼれ落ちる水をカップで受け止めました。何か思いついたのかその場を離れますが、少しすると慌てて戻ってきて「あ~大変!」とあふれそうになるカップの水をバケツに戻し、また去っていきました。
忙しそうに何度か行ったり来たりしながら声を上げて楽しそうにする姿を見て、友だちも加わります。そのうちにスプーンを見つけると、「これでこうやって…」と、カップの水をバケツに戻す間スプーンで水を受けることにしたようでした。
Мちゃんがお母さん、友だちのHくんがお父さん、私がお姉ちゃん役となって、みんなであたふたしながらおしっこの止まらない穴のあいたバケツのお世話に明け暮れるのでした。
何か意味があるわけではないその行為ですが、何でもないことでも遊びに変えて夢中で楽しむことができる。この『夢中で楽しむ』行為そのものが、子どもたちにとって大きな意味があると思っています。
そして、実はこの遊びを通して、カップやスプーンの容量や水が溜まるまでの時間などの感覚も学んでいるのかもしれないなぁと感じたりもしています。
ラーニング・ストーリーとは
一人ひとりの子どもの成長を感じた場面(エピソード)と、それを保育者がどう読みとってどう感じたか、子どもの育ちを踏まえどのように接しているかを中心に、記述したものです。
この記録を保護者の皆さんとも共有することで、我が子だけではない子どもたちの成長をともに喜び、また保育者の視点を知っていただき園とご家庭がともに子どもたちの育ちを見守っていくことに繋がればと思っています。
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