今年度からの新しいチャレンジとして、日々の連絡帳とは別に、子どもたちの成長の記録を継続的に綴り、保護者の皆さんと共有しています。

内容は、一人ひとりの子どもの成長を感じた場面と、それを保育者がどう読みとって、どう感じているかを中心としたものです。

保育者だけでなく保護者とも共有することで、我が子だけではない子どもたちの成長をともに喜び、また保育者の視点が伝わるような機会にしたいと考えています。

このように観察と記録による子どもの成長を物語として綴っていく方法は「ラーニング・ストーリー(Learning Story)」と呼ばれており、ニュージーランド等の多くの乳幼児を対象とした施設で実施されています。継続的に作成して子ども一人ひとりのラーニング・ストーリーをファイリングすることで、子どもの興味や行動の変容過程、成長の道筋を知ることができます。

また、これまでは子どもの成長を標準的な発達と比べて「できる」か「できない」かで評価していく考えが主流でしたが、現在は日本でも保育の指針が変更され、その子らしく成長する姿を認め見守っていく姿勢に変わっていこうとしています。私たちもこの記録を通して、子どもたちを観察する力、そして、それを言葉にする力を磨いていきたいと考えています。