森と自然の保育園SORAでは、入園を希望されるご家族に対して、「預かってあげる側」と「預かってもらう側」ではなく、お子さんを一緒に見守るパートナーとして、フラットな関係を築いていきたいと伝えています。

それは、子どもとの関係やスタッフ同士においても同様です。

子どもたちは、一番近くにいる大人たちの姿から多くを学びます。だからこそ、大人同士がどのような関係性でいるのかは、とても大切なのではないか。

保育に迷ったり、悩んだりしたら、立場に関係なく、

「子どもにとってどうか」
「自分にとってどうか」
「チームの仲間にとってどうか」

を一緒に考え、伝え合える関係性を目指してきました。

ただ、「フラット」と「無秩序」は同じではなく、またフラットという言葉からイメージするものも、人によって少しずつ違います。

そこで今回の研修では、

「フラットな関係性って、具体的にどんなこと?」
「子どもとフラットでいるには?」
「保護者とは?」
「スタッフ同士では?」

という問いを立て、グループワークにて対話を重ねました。

出てきたのは、

「目線を合わせる」
「たくさん話し、たくさん聴く」
「決めつけず、伝え合う」
「受けとめる、聴く耳を持つ」
「自分も相手も大切にする」
「尊重すること、リスペクトすることがベース」
「“〇〇できて当たり前”を疑う」
「配慮しつつ自由もある」
「子ども中心にみんなで考えられる仲間であること」
「心地よい距離感」
「逆に“フラットではない状態”は圧がある。聴いてもらえない」
といった言葉。

一方で、

「フラットじゃなくてもいいのでは」
「年齢や経験、役割の違いは実際にある。それぞれの立場があったうえで、相手を尊重することもできるのではないか」

という意見も。

そんな対話を重ねていくと、少しずつ、スタッフそれぞれの「心地よさ」や「自分自身」の話へと広がっていきました。

「心地よいと感じることって、それぞれ違うよね」
「自分は空気を読むのが苦手だから、みんな相手の気持ちはどう察しているの?」
「私も空気を読むことが苦手なので、そういう自分も知っておいてほしい」
「一緒に働く仲間から、こんな“声かけ”があったら心地良いな(嬉しいな)、を伝え合うのはどう?」

と、明日からすぐ実行できそうな具体的な提案があり、ワークを終えました。

この対話を経て、私自身感じたことは、フラットな関係とは、何でも言えることでも、上下関係をただなくすことでもないのかもしれない。そして「フラットであるべき」という前提そのものを問い直すことができること。そこに、思考停止することなく、柔軟に考え続けるSORAの大人たちのしなやかさを感じました。

もしかしたら、問い直すことができる関係性こそ、立場や年齢、経験に関係なく、誰にでも開かれていることであり、対等であることかもしれない。

「フラット」という言葉に流されていたのは私自身で、自分たちにとって本当に必要な関係とは何なのかを考える。そして、常に問い直し、更新していくことが大切なんじゃないかと、気づきを得た時間でした。

SORAでは、このような大人たちが、子どもたちと日々を過ごしています。

(文責/代表・柴山)