「子どもが公園で枝を持って遊ぶ行為は、園として禁止しないのですか?」
SORAで働きはじめたスタッフの多くが問い、尋ねることです。

「自分が責任を持ってみている子どもの人数・活動の中で、守れないと思えば『何かあったときに自分が守れないから枝は持たないでね』と子どもに伝えればいいのでは」

ひとつの考えとして、このように伝えています。

保育の場面で判断を求められた場合、多くの保育者が「SORAとしてどう対応するのだろう」と決まりや外側の何かに答えを求める姿がありました。

子どもの命を預かる場である保育園。少なすぎる国の定める保育士の配置人数。子どもの安全を守るという最低限の保育で手一杯の現場。その園の保育の“決まり”や“やり方”を振り返る時間もなく、それを拠り所として保育をしてきた環境が今の業界の現状かもしれません。
 

大切なのは「SORAらしさ」でなく「目の前の子どもにとってどうか」

保育という仕事は、今という瞬間の一瞬一瞬のセッションであり、判断の連続。その中で大切にしたいことは、「SORAとしてどうか」は重要でなく、「今、目の前にいる子どもにとってどうか」。
そして、それを自分がどう感じ、どう考えるか。

「ルールだからやめてね、やらないでね」と伝え、納得はしていないけれど、大人の決めたルールに従うことが積み重なった場合、子どもはどのように育つのでしょうか。

「自分はこう思うから、やめてね」「自分はあなたを守れないから、やらないでね」と伝えた場合、信頼する保育者との関係性の中で『人の気持ちに気づくことや心のあり方』を子ども自身が学んでいくのではないでしょうか。

園内研修では『保育に迷ったら』何を拠り所とするのか。優先度を決めて指針を共有しました。子ども主体とは、子どもの主張を何でも受け入れることではなく、大人の思いもしっかり伝えていくこと。子どもと対等に接することをスタッフ間で再確認をしました。
SORAで働くということ

保育経験のある方で、その園のやり方が長年体に染み込んでいる方は「こうするべき」を壊していく苦しい過程となるかもしれません。SORAでは今までの保育経験を活かすことができず、自分に自信をなくしてしまうかもしれません。保育の一日の終わりには『あの場面ではこうすればよかったかな』と毎日悩み、葛藤するかもしれません。

“こうすればよい”という唯一の正解はない保育において、悩み、問い続けることは必ず付き纏うもの。自分の不安の正体や、白黒と答えがない環境を面白がれることが、保育者としてのひとつの資質だと考えています。

この園で働く意義のようなものは何か問うたとき、それは退職したスタッフの言葉の中にヒントがあるように感じました。

『自分の考えを伝え、職員間のコミュニケーションを通じて、さらに自分の理解と自分の軸が明確になりました。そして子どもたち、保護者との安定した関係性を築くことへとつながり、そのことが自身の喜びとなりました。』

新卒で私立保育園を3年経験後、SORAに参画したスタッフ。退職後は新しい業界に飛び込むことに。「自分の軸ができた」とSORAでの日々を綴った手紙を残してくれました。掲載のお願いに快くOKしてくれた元スタッフに感謝します。
保育という営みは、大人の学び直しの場

答えのない問題ばかりが溢れる今、そしてこれからの時代に、私たち保育者が子どもたちへできることは何か。

何かをしてあげることでもなく、大人の価値観を教えることでもなく、未知の可能性溢れる子どもの姿を観察し、スタッフ同士の対話の中で、大人自身が自分の過去や感情、価値観と向き合い、自己省察する。

悩み、葛藤する完璧ではない大人たちが、子どもの近くに存在し、『共に在ること』が大切なのではないでしょうか。

 

SORAの保育活動はゆるやかなチーム制。○歳だから○○クラスという既存の概念はありません。子どもを特定の保育者が囲い込んでしまうより、いろいろな保育者や保育者以外の人たちが関わることによって、子どもが安心・安全の基地をたくさん持つことができると考えています。
年度はじめは、メインスタッフが子どもとの信頼関係をしっかりつくり、その後はその関係性をベースに(信頼できる人が一人でも近くにいると、周りにいる他者への関心がさらに広がっていく)、チームを越えて、柔軟で重層的な関係性の中で、保育活動を行っています。
集団の子どもたちをまとめるためには、同じ月齢期にあるクラスという概念は理にかなったもの。しかし見方を変えると、社会にでれば、年齢など関係なく協力し学び合い、ときには対立しながら関係性を紡ぐ必要性があります。自然な関わり合いを大切にする場合、同月齢のクラスという概念は、「子どもにとってどうか?」ではなく大人の都合を優先した効率的で、人工的な仕組みとも捉えることができるのではないでしょうか。

 

現時点で考えている仲間像
  •  野外での保育・教育に関心がある人
  • 観察者として子どもと関わりを持ちたい人
  • 自分の不安な気持ちやマイナスな感情を俯瞰できる人
  • 自分で考えることを諦めない人
  • トライする(実践する)ことを諦めない人

 

雇用形態 (1)正職員
(2)非常勤職員(パート)
職種 保育スタッフ
※保育士資格があると尚可。また、資格がない場合は入職後に資格取得の意志があること。
勤務時間 (1) 平日7:15~20:30のうち8時間勤務(休憩1時間)
(2)平日週3日8:30~16:30または9:30~17:30
(休憩1時間)
勤務開始 2022年10月または2023年4月
※開始日時は希望等を踏まえ、面談を通じて決定
給与 (1)基本給200,000円~+処遇改善加算手当+各種手当
交通費別途支給(規定による)
(2)時給1,100円~(試用期間1,050円)
交通費別途支給(規定による)
休日・休暇 完全週休2日制(土・日)、祝日 ※休日に園内研修有り
年末年始(12/29~1/3)
有給休暇、産前産後休暇、育児休暇、介護休暇(規程に基づく)
待遇/福利厚生 労働保険への加入あり(雇用保険、労災保険)
健康診断実施(年1回、費用全額補助)
賞与支給あり(年1回、業績・勤務実績により変動します)
選考方法 入職後に「想定とは異なった」をなくすため、実際に一緒に働く仲間とともに、保育体験の機会を設けています。他園を知る良い機会だと思いますのでご参加ください。

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顔合わせ・履歴書持参

保育体験(1~2回)

内定

 

(文責/代表・柴山)