自分とは違う存在を受け入れることの葛藤#求人

森と自然の保育園SORAでは、0歳児～5歳児25名が共に過ごしています。異年齢の子どもたちが日常的にそばに存在すること。それは、自分とは違う存在がいることをあたりまえとして認識していくことに繋がります。

人は本来、一人ひとりが違ってあたりまえ。『普通はこう』『みんなと同じように』従来の教育では、幼少期から同学年で活動することが多く、いつの間にかそんな意識が根付いてしまっているところがあるかと思います。

違いを認め合うこと。
互いを尊重すること。

SORAで大切にしたいこれらのことは、異年齢の子どもたちが共に過ごすことで、自分とは違う存在を無意識にも受け入れ、醸成されていくものと感じています。自分とは違う存在を受け入れ、共に過ごすことには葛藤や困難もあります。まだ言葉のわからない小さい子と接するには、相手の仕草や表情から思いを汲みとりコミュニケーションをとる必要があります。大きい子の存在があこがれとなり、自分もこうなりたいと成長への意欲になる一方で、思うようにできない自分との葛藤も生まれます。

従来の保育を経験してきた保育者にとっても、これまでの『あたりまえ』では通用しないことが多く起こり、迷いや混乱が生まれます。それをどう乗り越えていくか。そこには、同じように悩み葛藤する仲間がいます。『こうするべき』『こうするしかない』そう思考を停止してしまうのではなく、仲間と一緒にアイデアを出し合い『どうしたらできるか』を考えて、互いの状況を受け入れながら模索していく過程が、人として成長する機会に繋がっていくと思っています。

また、SORAでは大自然ではないものの、地域の自然を活用して可能な限り自然に触れた活動を大切にしています。それは、無限の多様性を持つ自然の中で自分の興味や関心にあったもの、それぞれの発達に適した遊びを自ら見つけ楽しむ力が育まれることを願うとともに、自分の力ではどうすることもできない自然を相手に向き合うことで、他者を受け入れる力や創意工夫して互いを尊重し折り合いをつけていく力が育まれる場だと思っているからです。

小さな園で、幅広い年齢の子どもたちが共に過ごし、それぞれの発達に合った活動を保障することは簡単ではありません。開園5年目となる今も、日々試行錯誤し模索している状況です。成長目覚ましい子どもと共に、何かを教えるのではなく、自らも一緒に成長していきたいと思える方に出会えることを願っています。

（文責／施設長・藤本）

2023年6月に山梨県にある保育者のエコカレッジ・ぐうたら村へ研修に訪れた写真。宿泊を兼ねた研修で、スタッフで同じ時間を共有、体験できたのはとても貴重な機会となりました。

現時点で考えている仲間像

• 野外での保育・教育に関心がある人
• 迷いや葛藤も、仲間と一緒に前向きに乗り越えていこうと思える人
• 自分の不安な気持ちやマイナスな感情を俯瞰できる人
• 自分で考えることを諦めない人
• トライする（実践する）ことを諦めない人

 
過去の求人記事一覧
SORAで働くこと