昨年度、SORAに在園していたご家族が縁で、ご家族の移住先でもある千葉県鴨川市にて、SORAが棚田オーナーとなりました。

この棚田オーナー制度は、棚田の保全や、都市と農村の交流を目的に設けられたもので、オーナーがひと区画の棚田を借り受け、年数回の田植えや草刈りなどの作業に参加し、米の収穫までを行います。近くの「大山千枚田」は、棚田百選にも選ばれたとても美しい日本の原風景が残る場所です。

2021年5月初旬、第1回目となる作業『田植え』に、5組のご家族とスタッフの有志で参加しました。

大きな自然に囲まれると、すぐに子どもたちは虫さがしに夢中に。この辺りには、絶滅危惧種となっている生物がたくさんいるそう。カエルはあちこちにいて捕まえ放題!田んぼの泥は、感触に抵抗のある子もいれば、全身どろんこになって田んぼに浸かる子も。

そんな子どもたちを横目に、大人も水や土に触れて作業することの心地よさに夢中になり、田植えに汗を流しました。また、大人が作業する傍らで、子どもが戯れて遊ぶ姿に、かつての日本人の暮らしが再現されているかのようでした。子どもたちは自分の親でなくても近くの大人を頼り、我が子でなくても自然と受け入れる大人の様子を見て、SORAがこうありたいと願う地域協同体の姿がありました。

子どもたちだけでなく大人自身も、豊かな体験を通して自然を感じ、SORAの仲間がゆるやかに繋がりあえる場として、この1年間、棚田プロジェクトに取り組みたいと考えています。